宮島の厳島神社にお祀りされている市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神は別名は宗像三女神といい、その昔、政治経済の中心が九州から大和地方へと移行するのに従って、福岡県北部・筑紫の国からはるばると宮島の地にこられました。
市杵島姫命は、日本神話に書かれており、大変古い伝えを持つ神と言われています。昔から航海安全の守り神として信仰されていますが、宮島においては、航海安全ばかりではなく、芸術や経済面においても広く信仰を集めるようになり、
現在に至っています。
穏やかな自然と瀬戸の海に囲まれに、自然情緒あふれる安芸の宮島。
三女神は、宮島という地が、大変気に入り、地域の人々の、そして日本全国の、ひいては世界中の人々の「安らぎと憩いの場」となることを願い、宮島を囲む大野瀬戸に多くの自然の恵みを分け与えました。
今もなお、自然を通じて沢山の旅人に心の安らぎを与えています。